生産者紹介
茂上工芸
- 表の見方
- 所在地
- 名前
- 店舗名
- 職業
- おすすめ商品
- 生年月日
- 星座
- 座右の銘
- 東京都
- 茂上豊さん
- 茂上工芸
- 唐木指物職人
- 木のネクタイ
- 1953/11/01
- さそり座
- 一期一会
私のこだわり
・茂上さんの江戸指物の魅力って何ですか?伝統の技法を守りながら、現代の生活に合うような商品作りを、いつも心がけています。
国産の天然木を使用し、本漆で仕上げ、釘やねじを使わずに、組み手の技法を駆使する等、伝統の技法を守りながら、今のライフスタイルにもマッチする、「小粋モダン」な江戸指物を作り続けたいですね。
家具は、時代の流れとともに、そして時代を生きる人々とともに姿を変えてきました。『江戸指 物』も例外ではありません。国の『伝統工芸品』といえども、この先長く受け継がれていくため には、伝統を踏襲しながら現代にも生かせる家具をお届けすることが必要だと考えて います。
元来、『江戸指物』は華奢でシンプルなデザインですので、畳の間に限らず洋間にも自 然に溶け込みます。海外に愛好家が多いのも、そのせいです。私は、その特長を生かし、今 のライフスタイルにもマッチする、「小粋モダン」な家具をご提案しています。
・オーダーメイドや、リフォームもやっていらっしゃるのですか?
ご希望のデザインで作るのは勿論、お手持ちの家具などのリフォームも行います。
天然木という限られた貴重な資源を大切に活かしたい、という想いから、思い出深い、お手持ちの家具の修理・加工など行っています。
例えば、他の職人さんが作った商品でもメンテナンスできますので、お気軽にご相談下さい。
※メンテナンス費は別途となります。
※オーダーメイド、メンテナンスご希望の場合はtakuminohako@gmail.comまでご連絡下さい。
生産者の横顔
◎この道40年以上!大正元年創業の伝統を受け継ぐ茂上さんは、大正元年(1912)、 江戸家具(地物)を得意とする指物師、富村長松氏に師事した茂上兵次郎によって創立された茂上工芸の三代目です。
祖父の兵次郎さんは、製作の傍ら、多くの弟子を育て上げ、また、第二次世界大戦中には、職人の命であるカンナやノミなどの道具類を土管の中に隠して守り抜きました。
その一部の道具は、江戸東京博物館に茂上さんが寄贈し、展示室『独身指物職人の部屋』で、実際に見ることができるそうです。
平成7年、二代目豊二郎さんの後継者として、茂上工芸の代表となった茂上さんは、指物業界や家具職人の垣根を越えた活動、新しいデザインや今までにない素材を積極的に取り入れる姿勢が認められ、TASKや伝統工芸士会からも表彰を受けていらっしゃいます。
「現在のニーズにマッチするデザインを、伝統の技法で作りたい。そのアイデアは、常に探しているし、常に考えています」
〇一生、勉強。
茂上さんのお客様の中には、30年来、展示会の度に来て、茂上さんの江戸指物を、集めている方もいらっしゃるそうです。
また、自宅改築の際に、撤去する予定の一階の梁(ベイ松)をダイニングテーブルに活かしたいという依頼もあったそうです。 その時に、リビングテーブルと、和洋両用の行灯4つも合わせて製作し、新居完成に合わせて納品、とても喜ばれたという写真も見せて頂きました。
「お客様が喜んでくれて嬉しいけれど、すべて満足がいくとはなかなかないですね。ここをもう少し、あそこをもう少しって、思うんですよね。職人は、一生勉強だって、そういうことですよね。」
〇百年後の、使い勝手を読む
「難しいところはね、今の寸法では合っていても、経年変化で、木の寸法が変わっていくということ。何十年後かに、引き出しが開かなくなったりしたら、大変だからね。木の素材にあわせて、それを読むということが難しいところですね。
楽しいところはね、一からものづくりをする喜びもあるし、お客様から、部屋の雰囲気が変わって、ゆったり落ち着くようになったと言われたりして、喜んで頂けること、これが一番ですね。
さまざまな道具や工具が並ぶ20畳ほどのスペースで、
今日も茂上さんは、伝統の技法と使い勝手を追求していることでしょう。
●TV劇の時代考証など
平成20年(2008)・・・NHK「美の壷」江戸指物編 『飾り棚』
同年・・・・・・・・・テレビ東京「アド街っく天国」『オリジナル木製ネクタイ』
平成22年(2010)・・・TBSラジオ「山中秀樹 時泥棒」ゲスト出演
日本テレビ「ぶらり途中下車の旅」
その他、TBS山田太一ドラマ「あなたがだいすき」制作参加、出演(手技部分)
NHK「金曜時代劇 十時半睡事件帖」 時代考証
テレビ東京「ファミリー東京」この道ひとすじ江戸の粋 出演
●出版物
○「ダヤンの路地裏ねこ歩き」 池田あきこ著 中央公論新社
○その他、雑誌、情報誌等多数